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初回入院中の想い出:背中に絵の描いてある人

2014/10/06

入院中、背中に絵の描いてある人がいた。

その人は、常にイライラしていて、「何で俺が精神病院に入らなきゃいけないんだ!」といつも怒っていた。

面会があると、「俺は正常だ!何でこんなところに閉じ込めるんだ!」と叫び、頻繁に電話をして「ここから速く出してくれ!」と訴えていた。

ある日、電話している最中に、彼が病棟内に響き渡るような怒号を発した。

びっくりして、何事か?と目をやると、次の瞬間、公衆電話を持ち上げ、ケーブルを引きちぎり、ナースステーションの強化ガラスに向かって投げつけ暴れ始めた。

その刹那、ナースステーションの中にいた看護師は病院全体に「緊急です!」と放送した。

患者に危害が及ぶと思った僕は、隙を見計らって押さえつけに行こうとしていた矢先に、1人の看護師が飛んできて彼を押さえつけた。

その後緊急コールを受けた看護師が続々と集まってきて、暴れる彼を保護室に連れて行った。

最初に彼を止めに入った看護師は、頭に怪我をしている。

後で聞くと、「周りの患者さんに危害を加える訳にはいかないからね」とその傷が誇らしげに映った。

 

退院してから、3ヶ月ぐらい経った頃だろうか?

入院していたときにお世話になった看護師に挨拶に行った。

そこで、保護室から叫び声が聞こえてきた。

「こら!! トイレの紙がなかぞ!!はよ持ってこんか!!」

あの背中に絵の描いてある患者さんだ。

これほど時間が経ってもあれだけ興奮しているということは、ずっと保護室に閉じ込められて、一歩も保護室から出られなかったのではないかと想像した。

 

しかし、それからまた3ヶ月ほど経ったときに病棟に遊びに行くと、その背中に絵の描いてある患者さんは、喫煙室でまるで別人かのような穏やかな顔でのんびりとタバコを燻らしていた。

 

これほど、興奮状態が酷い患者さんでも、保護室と現代の精神医療の恩恵で、時が経てば別人のような穏やかさを取り戻すことが出来るということだ。

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