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精神病院への入院:病棟のレベル

2012/12/18
2012/12/19 更新

精神病院に入院すると、病棟のレベルがある。

初回の入院のときは、保護室(独房)・完全閉鎖病棟・半閉鎖病棟に入院して、2回目の入院のときは半閉鎖病棟と開放病棟を経験した。

メールで、この記述だけでは精神科病棟への偏見を生みかねないという感想を頂いたので、少し更新しました。

保護室(独房)

これ、思い出すのも書くのも辛い経験。

 

部屋には便器とトイレットペーパーと敷き布団と掛け布団しかない。

外側から鍵が掛けられ、内側からは開かないドア。

のぞき窓が着いていて、たまに開いて状態を観察される。

 

反対側には、強化ガラスで出来た壁。

変な模様が描いてある。

人によっては、こんな非人道的な模様を描くなんてどうかしているというような変な模様。

 

食事は強化ガラスの下から定期的に差し出される。

歯磨きも出来ない。

少し状態が良くなったら、たまに独房から出て歯磨きなど出来た。

 

入浴も基本的に出来ない。

 

僕の入院した病院には8室ある。

状態が悪い人は、外側の独房で、状態が良くなるにつれて、中央の独房に移される。

 

僕の場合は3週間の独房生活だったが、状態の悪い人は数年そこに留まる場合もある。

壁に頭をぶつけるような自傷行為のある人は拘束具で拘束される。

四肢を拘束され、尿道にカテーテルを突っ込まれ、栄養は点滴、お薬は鼻から挿入された管を通しての投与を受けました。拘束器具のフルスペックに至るまでの、完全な抑制。

僕の場合残念ながら拘束具の経験はない。

 

それだけ話に聞くと、非人道的な治療がなされていると思うかもしれないが、僕の場合、この独房がなければ、野垂れ死にしていたか、自殺していたか、どちらかという可能性が強いように思うから、現代医療の到達点に感謝している。

 

保護室に入れられると、特に統合失調症の患者は病識がないことが多いから、スタッフや医師に対して激しい憎悪を抱きがちだ。

そのストレスに耐えて、拘束具をつけるスタッフのストレスというのはどれぐらい大きなものだろう。

そのストレスに耐えきれずに、長く続かない看護師も多いという。

そういうある意味では患者以上にストレスを抱え苦しむ人たちに支えられて、僕らは社会生活が出来るまでに回復できたんだ。

閉鎖病棟

開放病棟の人に言わせると「本当に狂った人があの病棟にはいるんだろ」という病棟。

僕は初回の入院のときにちょうど病院の改装をしていて、完全閉鎖病棟の人たちと接する機会を得た。

夕方5:00になると、パンツを脱いで、ちんちんぶらぶらで、ナースステーションのドアをガンガン叩きながら、「眠るから薬ちょうだい!」と薬の出る19:00まで延々と叩き続ける人。

自分の胸をもみながら1日中、「えへへへ」と声を出しながら恍惚の表情をしている中年女性。

自分がカエルになった妄想からか、カエルのように四つん這いでゲコゲコ声を出しながら這い回っている人。

 

社会生活が完全に無理な人であっても、その場では、愛されて安心して暮らせる、そんな病棟。

だから、僕は精神病院に一生入院することが、世間で言われるほど絶望的なことではないように感じている。

半閉鎖病棟

ある程度状態の良い人はこの病棟。医師の許可があると半デイやワンデイといって、午前中、あるいは夕食が始まるまでの時間、病院内をのんびり散歩できる。

この病棟は、人と人との繋がりや連帯感が強くて1番面白かった。

ほとんどの人と精神的な繋がりを感じられた病棟。

70歳を過ぎた老人とも、友達のように仲良くなれた。

開放病棟

基本的に、朝食後から夕食前まで、自由に病院内を散歩できるし、許可を取れば院外に外出して買い物もできる。

お見舞いに来る人も(本当は許可が必要らしいけど)けっこう自由に入ってきていた。

ある人は「安い宿」と思えばストレスはないよね、と言っていた。

人と人との繋がりは半閉鎖病棟に比べると希薄で、仲良くなる人とは仲良くなれるが、仲良くなれない人とは仲良くなれない雰囲気。

 

多くの患者はこのレベルでしか精神病棟を知らないように思う。

そのため精神病棟に入院した患者でも、閉鎖病棟や保護室(独房)に偏見を持つ人が多いかもしれないけれど、スタッフの献身的な自己犠牲に支えられて、社会生活が無理な人も安心して、愛され、生活出来る場なんだと僕は捉えている。

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