無快楽症 アンヘドニア
2017/01/17
精神医学の用語で、すべての行動が快楽への欲求と結びつかないことをアンヘドニア(無快楽症)というそうだ。
陰性症状のアンヘドニア
統合失調症の陰性症状のときには、感情の鈍麻もあり、「楽しい」という気分が全く分からなかった。
以前なら楽しかったことをしても、心は何も感じずにそんな自分にイライラすることも多かった。
人と出かけるときにも「楽しみだね♪」といわれても、その意味が分からない。
どんなに刺激的なことがあっても、心からの笑顔はなかった。
スピリチュアル系の本を読んで「そのとき1番ワクワクすることをしよう」というアドバイスがあっても、「ワクワクすることって何もないんですけど?」ということもあった。
「楽しいからやりたい!」とい気分はなく、活動する原動力は「このままじゃいけない!」という「焦り」と「不安」だった。
アンヘドニアからの回復
統合失調症に処方される向精神薬は基本的に、精神活動を抑制するものだから、経験上アンヘドニアは、服薬で良くなることはない。
心の成長と相まって徐々に自然と回復していく。
気付いたら「そういえば今日は笑ったな」とかテレビを見ていて「面白いな」と感じる場面が次第に増えていく。
アンヘドニアから回復したら穏やかな楽しみが続く
アンヘドニアから回復すると、穏やかな楽しい気分で過ごすことが出来るようになる。
不活発な心になるということは、その時期に意識のマイナスの部分を探求し尽くすことが出来るということだ。
心の中にあるネガティブをすべて受け止めてしまうと、そこから学ぶことは終わって、徐々に穏やかな楽しみの世界に入っていく。
祖父は80歳を越えてから、「花を見ても美しいとも何とも思わなくなった」と悲しげに言っていたが、陰性症状で感じるアンヘドニアはそれに似ているかもしれない。
普通の人が80歳になって感じる感情を、若いうちに解決出来るということだから、アンヘドニアで感情が動かない人は人生のベテランでも解決出来ないような問題を、今正に解決しているということだ!
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